HAYATO

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのHAYATOのレビュー・感想・評価

4.2
2023年388本目
衰えを知らぬマーティン・スコセッシ監督最新作!
『ザ・クリエイター』とどっちを先に見るかめちゃくちゃ迷った。
尺の関係上、流石にダブルヘッダーは無理だった。
こんなにも幸せな悩み方は今年の6月16日以来。
教科書では知ることのできないアメリカの歴史を学ぶことができる作品であり、「先住民の迫害」というアメリカの負の歴史を炙り出している。
信じがたい実話であり、欲望に駆られた人間たちの行動がエスカレートしていく様は非常に恐ろしい。
ロバート・デ・ニーロ演じるヘイルが、金のためなら手段を選ばない姿は悪魔のようで、そんな彼に利用されていくレオナルド・ディカプリオ演じるアーネストは、愚かで哀れに映る。
本作では制作にも携わったディカプリオの演技は終始圧巻で、口元を「へ」の字にした表情が印象的。
これは2度目のオスカー待ったナシかも。
ジェシー・プレモンス演じる連邦捜査官を派遣したのが、ディカプリオが以前演じたことのあるJ・エドガーだったことが言及されるシーンはニヤついちゃった。
事件の後日談を語るシーンの演出が洒落てて好き。
淡々と進んでいくストーリーだけど、206分という長尺を感じさせない傑作でした!
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