こうみ大夫

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのこうみ大夫のネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます


殺し方が北野武。
基本的にはウルフ・オブ・ウォールストリートと似た話だったし、FBIと権力者の対立ってスコセッシ的な今のテーマなのかな。それにしてもディカプリオは画が持つ。こういう俳優は稀有だと思う。
演出の上手さはさすが、車に乗るときに手を取るか。言葉では褒めていても嘘をついているか。微細な演出が確実に出来ているのは巨匠の技。ただ、この内容がパラサイトのような若い鋭さがあるかと言われればそれは無い。どこか差別的な、臭みのようなものが年々スコセッシからは無くなっているような気もする。最後に自分を登場させるあたり、これで集大成だな、というジジ味がある。
クレジットを観てVFXの人間が少なかった衝撃があった。アイリッシュマンと違って純粋に芝居と向き合う作品にした覚悟が見えた。デニーロもスコセッシももう年齢だし、ディカプリオとの共演なんてもう見れるのは最後なのかもしれない。その割には観客少なかったけどな!
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