あまいさと

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのあまいさとのレビュー・感想・評価

4.0
206分の上映時間は、短く感じた——ということはなくて、長いものをずっと夢中で観ました。

マーティン・スコセッシここにあり、レオナルド・ディカプリオここにあり、ロバート・デ・ニーロここにあり、なんだけどリリー・グラッドストーンの存在感というか強度がすごい。

ミステリー性の種明かしがクールで、主題はそこにないのだと感じられた。史実としての、そして今も存在してしまっている大小の搾取。人と人との、愛。

プロローグ、本編、エピローグで雰囲気が変わって、そのどれもがわくわくする演出。監督、まだまだ現役だぜ、みたいな。クレジットもかっこよかったな。