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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ずーっと楽しみにしてたスコセッシの新作で、デニーロやディカプリオ(地味にブレンダン・フレイザーやジョン・リスゴーも)など豪華キャストも含めワクワクして行ったら、期待以上の面白さでした!
元々インディアン系というか西部劇っぽいのは特に好きという訳では無いものの、そんなの関係なく終始楽しめて、3時間越えの体感もあまり無かったです。
冒頭の石油が吹き出すシーンのカッコ良さからグッと惹き込まれ、そこからどんどんと金を中心に描かれる悲劇に夢中になり、後半の展開は若干グッドフェローズぽかったのも嬉しかったです。
何よりキング(デニーロ)が悪すぎて、金の為なら人殺しでもなんでもやる姿勢が全く理解できず、上手いこと人を取り込もうとする恐ろしさも印象的でした。
振り回されたディカプリオは言えば自業自得なものの、奥さんが可哀想すぎて、家族は亡くすは子供まで死んでしまうはで、ただ人より多くお金を持っていただけで多くの不幸に見舞われてしまう様子に胸が痛みました。
ただこれだけの人を巻き込んでいればいくら時代と言えど悪事はバレて、最後は無事全て明らかになって良かったです。
最後、読み手としてスコセッシ自身が登場していたのもテンションが上がり、ラストの環境音のみのエンドロールも浸ることが出来て素敵でした。
勉強にもなり、スコセッシ節も楽しめる、面白い作品でした!!
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