インディアンの大量殺人事件をテーマに扱ったスコセッシの超大作。
サスペンスとしては面白かったのだが、インディアンという素材があまり活きていない様に感じた。
白人の持つインディアンへの差別意識が命を軽んじらせ、大量殺人に繋がるのだが、言ってしまえば、黒人がテーマでも適用出来てしまうのではないか。
つまり、インディアンの文化的な面…伝統などをもっとストーリーの核に紐づけることが出来なかったのかなと感じた。
途中、一般的なサスペンスと化しており、2時間経った頃に時計を見てしまった。
序盤と終盤は惹きつけられたが、中盤は少し間延びした印象を受け、退屈さを感じてしまったことは否めない。
もしかしたら、未熟さ無知さ故に、ネタがインディアンである必要性に気付けていないだけなのかな。
まあ、流石スコセッシ。
スコセッシ特有の奇妙な雰囲気、キャストの演技も多様で面白かったです。