石油利権を保有する賢い先住民から搾取する白人たちの胸糞鬼畜ビジネス絵巻。題材や登場人物のキャラクターは極めてスコセッシ的だけど、編集撮影はかなり重厚でリッチな映画見た感がある。上映時間は割とあっという間。
（あとで考えたが、オセージへの搾取と殺戮がFBIの英雄譚として消費されてしまったように、本作もまた「白人による語り」という側面があるよ、という自己言及なのかも）
最後スコセッシ本人出てきたのは何か意図があるのだろうか。
スコセッシ映画の新旧スターであるデニーロとディカプリオの共演が見もの。鉄格子を隔てた対決は熱い。
ディカプリオは徹頭徹尾受動的でしょうもない。最後に薬の中身をインスリンと答えて妻に見捨てられるが、たぶん本人もよくわかっていなかったのでは。アーネストがモリーに愛情を持っていたのも本当だと思うが、とにかく意志薄弱すぎた。
