スヌーピーマン

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのスヌーピーマンのレビュー・感想・評価

4.3
実際のオセージ族虐殺事件を元にした小説をスコセッシ監督で映画化。いやとても濃密に描きつつストレスを感じさせない構成で3時間半があっという間でした。

やはりこの作品の最大の魅力は主となる3名の名演技に尽きるもので、そのうち2名はいわゆる悪なんですが、そのキャラクターゆえか観るものがどちらに肩入れしていいのか戸惑いつつ揺り動かしてくるので、真の人間ドラマと言いたくなる。後半になるにつれて剥がされていく上塗りの人間性に爽快感も覚えつつ、静かに締めくくられていく。じつに上手な作りだな。セリフにパンチラインが多いんですよね。

Apple配信先行にせずちゃんと劇場公開優先してる点も好感。自宅でみたら最後まで止めずに観れるかなあ。一気に見た方がグッと刺さると思いますよ