健一

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンの健一のレビュー・感想・評価

3.7
他 人 の が
欲 し く て ほ し く て
た ま ら な い。
      (字余り 季語 なし) 😅



ということで。😰

御歳80歳!
誰もが認める巨匠。マーティン・スコセッシ監督の最新作。
AppleTVが製作した本作。当初は数週間限定公開し その後はAppleTV内で配信される予定でしたが、製作を手伝ったパナマウント社の後押しで なんとか世界公開が決まったこの作品。
ありがとう‼️ パナマウント⛰️。 🥹

スコセッシとデ・ニーロは10度目。
スコセッシとディカプリオは6度目のタッグ作品。
デ・ニーロとディカプリオの共演はなんと27年ぶり3度目の共演。😳
この最強トリオ‼️いくらなんでも配信じゃもったいないでしょう!😠

3時間26分の超大作!
前日夜勤明けでほとんど寝ておらず大丈夫かと不安だったが・・・


さて本作。 ネタバレあり!


尺の長さは さほど感じなかった。
それほどこの重圧な演出に見入ってしまったということか。
やっぱりすごいね!スコセッシは。
細部にまで全く妥協がない!
その時代背景、100年前のある部族の生活、白人達の愚弄さ、そして・・・
ディパーテッド(身体から離れた死者の魂)、殺しの美学。
80歳になってもその感性はまったく衰えていない。
恐れ入った。

油田を発掘し巨万の富を得たインディアンの部族から その土地を奪う白人たちの物語だと思っていた。てっきり。😅

スコセッシと久々に組んだディカプリオはなんかマーロン・ブランドのような風格。
この長い尺の作品の主役を見事に張っている。
デ・ニーロは相変わらずの上手さ。
本作の役名通りまさに『キング(王)』を嫌なヤツたっぷりで好演。
意外にもジェシー・プレモンスがいいスパイスになっている。
今後スコセッシ作品の常連になりそう。
前作の「アイリッシュマン」が超豪華キャストで楽しませてくれたので今回は この3人 くらいしか力量を発揮しておらずキャスト面では ちょいと残念。
一瞬ビックリしたのは今年オスカーを獲ったブレンダン・フレイザーがチョイ役で出るのは知っていたが まさかジョン・リスゴーまで出てくるとは。😳
それでもキャスト面では弱かったかな。

100年前とはいえアメリカで起こった本当の事件。
人間の欲望丸出しで まるで野生の動物のよう。
『邪魔な奴は殺す』『欲しいものは奪い取る』。
まさに『映画の世界』みたいなことが現実に起こっていた あの頃。
『巨万の富』がもたらす憎悪の連鎖。

スコセッシがまた映画界に歴史を刻んだ。



2023年 10月23日 11:40〜
新宿ピカデリーscreen 3
💺287席
客入り 50〜60人

以前のレビューでも お伝えしておりますが
マーティン・スコセッシ監督作品は全て鑑賞済(ドキュメンタリー以外😅)。
というわけで わたくしのマーティン・スコセッシ監督作品勝手にランキング。😅

① グッドフェローズ (1990)
② タクシー・ドライバー (1976)
③ アリスの恋 (1975)
④ レイジング・ブル (1980)
⑤ ミーン・ストリート (1973)
⑥ ケープ・フィアー (1991)
⑦ アフター・アワーズ (1985)
⑧ ディパーテッド (2006)
⑨ ギャング・オブ・ニューヨーク(2002)
⑩ アイリッシュマン (2019)

こんな感じです。😅
「グッドフェローズ」はダントツのナンバーワンですね!
健一

健一