マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デニーロ共演作。
アメリカの歴史について考えさせられるとても興味深い作品でした。
あらすじ…
先住民族のオセージ族は石油により富を得ていた。
石油を巡り白人もその土地に群がり、町を形成していく。
主人公アーネストは叔父を頼りこの土地へとやってきたが…
長時間でしたが、集中力が欠ける事なく物語にスッと入る事が出来ました。
主人公アーネストの目線で自然とオセージ族との関わり、叔父のヘイルの地元の有力者としての姿を見る事ができた。
ディカプリオとデニーロはやはり説得力がある。
ネイティブ・アメリカンをどのように扱っているか、どうやって上辺を上手く取り繕いながら乗っ取ろうとしているかも丁寧に描いていた。
不穏なBGMも良い。
ネイティブ・アメリカンの慣習や服装なども知らなかった事ばかりなのでとても興味深かった。
モリーを演じるリリー・グラッドストーンもとてもたおやかでいい。
中にあるのは
今でも続いているのであろう“闇"
他民族を尊重しない、利己主義。
嵐の時は動かない
エンドロールに流れてくる嵐の音。
アメリカの雄大な大地を想像させて余韻に浸りました。
私事ですが、配信で3時間半近くの映画を観る事は家だと邪魔が入ったりしてなかなか難しい。
映画館だと集中して観ることができとてもありがたかった。
心を異国に連れて行ってもらい、濃密な時間を過ごせました。