ハヤシ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのハヤシのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

実話を下地にした題材は興味深い。ネイティブ・アメリカン(本編では「インディアン」)はアメリカ史や現代アメリカ社会において腫れ物扱いされているように映るので、全く新しい物語だった。

しかし、長い。物理的な限界は変えている気がする。尻が痛かった。

ストーリーそのものは単調。金銭欲やエゴだけが過剰で知能は足りてない白人のならず者たちの犯罪は、手法が稚拙すぎる。逆に、インディアン居住地なら何やってもオッケーだったことが垣間見えて寒気がする。
誰がどう見てもいずれ逮捕されることが読めるし、監督もそこに意外性を持たせるつもりはなさそう。

金が好き、楽に生きるためなら殺人も厭わないという主人公の人となりを、特に過去や原体験を描かずに描写する点はスコセッシらしい。カジュアルに人が死ぬし、時代的な差別心も丸出し。
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