yamak

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのyamakのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

戦争から帰還し、叔父のヘイルのもとに身を寄せたアーネスト。かつて掘り当てた石油の利権を持ち豊かな民族として知られる先住民族・オセージ族に取り入ることをヘイルに仄めかされたアーネストは、モリーという女性と懇意になり夫婦となるが、モリーの家族をはじめ、周囲のオセージ族が次々と変死を遂げていく。
モリーとの関係に偽りはなく、子どもも授かり幸せそうに見える表情とは裏腹に、さも功労者のような素振りを見せながら陰謀を企てるヘイルと、それを無下にできずに時に自らも手を下すアーネストの裏の顔に、背筋が冷たくなるような思いだった。レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デニーロの演技がどちらも良かった。
ストーリーは淡々と進み、3時間超えが少し長く感じる場面もあった。実話を基にしているだけに、クライマックスで盛り上がる、という感じはないが、後日談を舞台風にしたのは新鮮で、暗くなり過ぎずに良かったと思う。見ておいてよかったと思える作品だった。
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