しゃれこうべ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのしゃれこうべのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2023.46作品目
「犬よりも軽い命」
冒頭数分で、陽気な音楽と共に石油、淡々とした死亡記録の羅列に唐突な射殺。
オセージ族の現状を説明するのにこれ以上無い演出。
レオナルド・ディカプリオ演じるアーネストの頼りなさと虚栄心。
ロバート・デ二ーロ演じるヘイルの老獪さ。
そして2人とも見え隠れする差別意識。
アーネストの頼りなさと虚栄心は全ベットし、大敗したあのギャンブルのシーンに全て詰まっていたのだと思う。
やることなすことヘイルに指示を仰ぎ、自分では何も決めていないアーネスト。
愛していたことだけは自分で選んだと縋る。
だからこそ、最後の自分のやっていたことに気づくも認めたくないようにボソボソと呟いた「…インスリン…。」のシーンが映える。
現実の無情さと残酷さを表現したいい映画だった。
ただ、長いのだけは頂けなかったなと。
面白かった。
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