まさなつ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのまさなつのレビュー・感想・評価

3.8
白人たちに追われ追われてたどり着いた地、やっと落ち着けるかと思ったらそこに石油が沸いた、、。

黒いダイヤは彼らに裕福な暮らしをもたらしたけれど、金に群がる狼たちにとっては格好の餌食。皮肉めいてますね^^;

アメリカの裏面史。これまた知らなかった歴史にもとづいた作品。何とも嫌ぁ〜な空気が流れてます^^;

それにしても、人間ってホント強欲ですね。それを平気な顔して陰で悪事を働く本物の悪党、例えばデニーロみたいな奴がいるかと思えば、深く考えもせず言われたまんまに行動して、後で迷い悩むような輩、例えばディカプリオみたいな小悪党な奴もいますね。そういう人が多く、タチが悪い。そんな人々を描くのが好きですね、スコセッシさん!

二人ともまさに的役ですね。ディカプリオさんは、こういう情け無い役がホントに似合います^_^。親分役は無理ですね。割り切ってやってる感じはします^_^

でも、リリーさんの視点で描いて欲しかったとも思いました。その方がきっと良かったと個人的には思うのですが、それだとスコセッシらしくはないですね^^;

先住民というのは、抑圧され搾取され追いやられる、、挙句には、、^^; ホント理不尽ですね。今もこういうことが世界中で起こっていることを思うと、やるせないです。

休憩なしの3時間半でしたが、あまり長くは感じなかったです。サスペンスではないです。かと言って社会派でもない。ブラックコメディかと思うような描写もありますが、振り切ってはいない。スコセッシ節炸裂ですかね。見せる力はあります。でも、面白いかと言えは、ちょっと微妙です。このあたりもスコセッシらしいです、個人的には、、^_^
まさなつ

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