RiRi

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのRiRiのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

巨匠スコセッシの新作にして、新旧スコセッシ組の顔であるディカプリオとデ・ニーロの共演という大変豪華な布陣の映画でした。
約三時間半という長尺なので最後まで集中して見れるか心配でしたが、しっかり飽きさせずに見せてくる手腕は流石でした。
ディカプリオ演じるアーネストは空虚で愚鈍で自分の意思では何も選択してこなかった男、デ・ニーロ演じるキングは独善的なリーダーシップをふるう男という、大変演じがいのある役だったのではないかなと思います。
両者、実力を十分に発揮した素晴らしい仕事を見せてもらったという思いです。
そして何より、モリー役のリリー・グラッドストーンが本当に凄くて、なんなら夫役のディカプリオを食ってたかなと思います。すごい女優が出てきた!と思ったものです。
映画鑑賞後、どうしても気になって原作を読みましたが、原作はFBI誕生を軸に書かれていて、映画とはまた違った視点でした。
本来はこのFBI側をディカプリオがやる予定だったとのことですが、ディカプリオ自身の希望でアーネスト役になったとのこと。
あんなにも空虚でからっぽな男を演じたいなんて、生粋の役者だなと思いました。
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