503

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンの503のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分用

【ストーリー】
1920年代、オクラホマ州オーセージ郡。先住民であるオーセージ族は、石油の発掘によって一夜にして莫大な富を得た。その財産に目をつけた白人たちは彼らを巧みに操り、脅し、ついには殺人にまで手を染める。

アーネスト 
モーリー
キング

(1幕)
兵役を終えたアーネストが街にやってくる
街の状況(事件の兆し)
モーリーと出会い、結婚する

(2幕)
アーネストは遺産のためにモーリーの家族や関係者を消していく(キングの指示)
→モーリーの妹が死ぬ(病気)
→モーリーの姉、殺される
→モーリーの母、死ぬ(寿命)

モーリーの姉夫婦を殺害する(ダイナマイト)
警察が動き出す→逮捕

(3幕)
留置場の中でアーネストの娘の死を知る
全てを自白→嫁との別れ


【構成】
序盤は美しい映像とアーネストとモーリーの恋愛が描かれ幸せなムード
そこから徐々に人が減っていくにつれて閉塞感が増していく。
劇的な殺人ではなく淡々としているからこそ気味が悪い。

短くすることは可能だけど長くじっくり描くてこの映画の不気味さが増す。

【演出】
前半の殺人シーンは一瞬であるものが多くその重要性を忘れがちになる。
後半につれて気づけば人がいなくなり、その死の重みが増す。
そこであのダイナマイトが効く。

出演者全員が快演。
ディカプリオのヘタレ役はなんであんなに上手いんだろう。
ロバートデニーロはもう神。
物語終盤なんて特に半端ない。

【映像】
派手なカメラワークなど一切ない。
美しい自然と当時の世界観が忠実に再現されたセット。
それを活かしたロングショットがとにかく美しい。

後半はほぼ室内や夜、昼でも曇りなど
常にどんよりとした映像
→それが映像の世界観を作り上げる

あの火災のシーン。
陽炎と踊る人々 あれには引き込まれた。

【感想】
3時間26分。
今、思うと長いが上映中はその長さを全く感じない。
徐々に首を絞められていくような気味が悪い映画。

俳優の演技がうますぎて腹が立ってくる
アーネストはなんで嫁を殺そうとする
キングは人間か?
モーリーかわいそすぎる
演技によってストーリーにどんどん引き込まれていく。

そして1番怖いのがこれがほぼ実話であること。
金のためにその民族がどんどん不審死を遂げるって…
人間の欲深さ。心の弱さ。を思い知らされる。
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