Ran

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのRanのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

とにかくアーネストがへっぴり過ぎる。
妻や子供を大切に思う気持ちは素敵だが、伯父に逆らえない彼は罪に罪を重ね、妻の姉妹殺し含めインディアンの殺害に加担してしまう。
最後もモリーに糖尿病の薬として何を投与していたのか聞かれてインスリン、とだけしか答えられない。末娘の死をきっかけに妻と子供、家族と暮らしたいと思い政府側に立って証言したにも関わらず彼は妻に対して最後まで正直になれなかった。ラストに行くにつれしゃくれあごのレオナルド・ディカプリオの顔が気になったが、この白人サイドに洗脳され善悪を履き違えた彼の没落ぶりは自業自得である。
時折モリーの何もかも見透かした様な発言や視線は秀逸だった。

また、彼が子供を大切にしていることは痛いほど伝わるのだが、子供が死んだ時に真っ先に出す名前やモリーとの面会時に聞く時に元気にしているかと聞く時に出る名前がカウボーイだけなのかが気になった。モリーがエリザベスも元気と加え、その後アーネストも「2人は...」と質問を重ねるが、最初の違和感は拭えない。

最後の太鼓のクローズアップからカメラが引いていき、太鼓の周りをカラフルな衣装を着て踊るインディアン達を捉えたショットが綺麗で好きだった。
Ran

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