Asino

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのAsinoのレビュー・感想・評価

4.0
だいぶ今さらですが今日やっと夫と『キラーズ・オブ・フラワームーン』見たんですけど。
感想がふたり揃って「うへぇ!(ひどい・うんざり…・疲れた!!)」だったので、今、各自皿を洗うなどして休憩しているところ(苦笑)
こうなることはある程度わかっていたから後回しにしていて、それでやっと今なのだけど、それにしてもひどい話過ぎた。
「インディアンの命は犬より軽い」というモノローグが後半出てくるけれども、まさにそれを白人目線で語った話なので吐き気しかない。とりま語られたことに対する価値はあるとは思うけども、「やっと今?」でしかないですし。
もちろんリリー・グラッドストーンは素晴らしかったですが。

余りにも長いのでいったん頭いっぱいになってしまうけれど、改めて落ち着いて考えると。
『キラーズオブフラワームーン』が、「無視されてきた歴史の暗部」についての話であるのはもちろんなのだけれど。
ディカプリオ演じるアーネストのあまりにも強烈な「愚かさ」を見ていると、人間が根本的に持っている、自己正当化のために「現実を見ないことにする」能力というか、自己認識の歪みというか、「補正」機能の強烈さについて考えないわけにいかなくなる。
自分に都合の悪いことは「見えないことにする」「機能」を私たちは無意識に日々駆使しているので。それをどこまで「自己防衛」と思っていて許されるのか?
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