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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのnuのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

この規模と長さで撮られる必要のある物語。虐殺を目にするのは痛ましいが、白人男性の悪と偽善を正当化する隙を見せないことが重要であった。終盤のアーネストとモリ―の会話は、アーネストの表面上の家族愛とおじからの圧力を理由に彼に同情しかける観客をはっとさせることに効果的であったと思う。スコセッシ本人が登場する場面はノイズになり得たかもしれないが、彼にとってこの作品がいかに大切かを示していたように感じる。そして、オセージ族の苦痛と怒りはよく表現されていた。このことは間違いないが、ややアーネスト寄りの物語であったことも否定できない。個人的にはモリ―をもっと見たかった。役柄に多様な感情を含ませ、聡明さが滲み出ていたリリー・グラッドストーンがあまりにも素晴らしかった。
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