梅ちゃん

狂徒の梅ちゃんのレビュー・感想・評価

狂徒(2018年製作の映画)
3.7
【英題】
The Scoundrels
👉ならず者たち

二人の若きならず者が見せる、無軌道かつスリリングな犯罪劇。台湾製クライムアクション。
2018年105分🇹🇼

主演のウー・カンレン氏、現在鑑賞中の台湾ドラマ〈悪との距離〉では熱き人権派弁護士を、NETFLIXドラマ宮部みゆき原作の〈模倣犯〉では、事件を追う正義感に燃える検事を好演されている。
どちらも品位に満ちたインテリ好青年🤓

そして今回の役回りは、現金輸送車を襲うレインマンという覆面強盗。しっかりと野蛮な犯罪者で、その姿はまさしく〈狂徒〉と呼ぶに相応しい。華麗な振り幅に舌を巻く😳

なお、もう一人の主人公となるレイ役リン・ジェーシー氏も〈悪との距離〉 で重要人物として共演しているのが嬉しいところ😊

本作の見どころは本格アクション。外連味溢れるカメラアングルで見せる戦闘シーンの、これでもかと言わんばかりの畳み掛けは満足度が高い😳

オチもお洒落で胸スカ😆
ズバッと見事な切れ味🤣
続き、やればいいのになぁ🙄



以下、ひとりごと🙄💭



ドギツく露悪的な韓国作品に慣れている身として、いくつか鑑賞している台湾作品には新鮮な感覚を抱く🤔

男性キャストが、ちゃんと男らしい顔つきでカッコいい。
女性の顔の造形やメイクが、画一的でない点も好感。
当たり前のように反日描写が差し込まれずホッとしなくて良いのも楽。

日本統治時代の台湾で起きた凄惨な悲劇、〈霧社事件〉については、映画〈セデック・バレ〉鑑賞時に色々と関連資料を読んでみた。
そういった悲劇を土台にして、なおも築かれた現在の日台の関係性は尊い。
今回の能登半島地震への台湾からの多大なるご支援、心から感謝しています。