砂

轢き殺された羊の砂のレビュー・感想・評価

轢き殺された羊(2018年製作の映画)
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アジアフォーカス2019にて鑑賞

説明がとても難しい、不思議な映画。
チベット仏教の観念的倫理観を白昼夢にした、ような不思議な展開であるのだけど、このように解釈したと言葉にすることができない。
一般的な映画文法に基づいた解説が困難な、なかなか類を見ない作品だった。
おそらく、根本的な次元で共有していないと理解できない部分を私は知らない、のだなと思わされた。

時折差し込まれる美しく退色のカラーのショットや、クスりと笑えるユーモア。に、加えて妙なテンポの会話やモノクロでの過去時系列などが差し込まれる。
なかなか言葉にするのが難しいのでここまでだが、決して退屈な映画ではなかった。またゆっくり考えてみたい。
砂