キネマ寸評

スリー・フロム・ヘルのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

スリー・フロム・ヘル(2019年製作の映画)
4.2
時代背景的には70年代気分、さらにグラインドハウス感を強めて、その空気感がいい。

前回のラストから医療のお陰で奇跡の復活、務所に入り前作から10数年のブランク、脱獄して適当な珍道中。

シェリムーンが頑張って1番暴れたか、ブランクあるから皆老けたがしょうがない。シド・ヘイグも遺作でしょうか。フッテージはガリガリになってたなぁ。

段々とこの3人を応援したくなる毎度の展開、今回は一段とそこに重点を置いている。
心配は無用で、無敵だから安心して観れる。

80年代な脇役達がまた、。

ディー・ウォーレス。
あのクジョーのお母さんが女看守で完全にロブゾンビにいじられてた。

クリント・ハワード
ナイフのメヒコの人、判別不能。

1番参ったのがリチャード・エドソン。
手抜きの無い安宿のチクリ屋演技が最高。ストレンジャーザンパラダイスの面影がチラホラ。

メガフォースのバリー・ボストウィックがナレーターだったようだがどこか分からなかった。

サントラが雰囲気。
スージー・クワトロのWilde oneとかアガる。ジェイムス・ギャングも良かったよ。


結局ロブゾンビはどこに行っちゃうのか。
アーティストとしてのセンスやオタク的な文化知識が積み重なっていることが作品の完成度なんだろうが、その他の作品観てみないと何をしたいのか毎度よく分からない。人間のモラルのギリギリが彼にとってはいつも課題なんだとは思うし、単にこういうのが好き、な趣味なだけかもな。
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