狼よ落日を斬れ 風雲篇・激情篇・怒濤篇に投稿された感想・評価 - 3ページ目

舞台は、幕末。
それぞれ、徳川（幕府）方だったり、薩摩方だったり、新撰組だったり、立場の違う男たちが、それぞれに良い人なのに、その自分の状況（＝運命）に呑まれていく話。

その状況、環境、生まれでな…

往年の大映映画と比べるとあまりにも酷いセットと撮影。
２時間半かけるには冗長で短慮な筋書きはともかく、画面の弱さは三隅だけを責めるわけにはいかない。
高橋英樹と緒形拳の一騎討ちの時だけ、三隅らしい強…

三隅研次の遺作の名に恥じない立派な映画。信じていたものが次々と崩れ去っていく幕末の動乱の中で、時代に翻弄されながらも実直に生き続ける杉虎之助（高橋英樹）の生真面目さに、どうしても撮影所体制が崩壊して…

三隅研次監督の映画としては最期の作品

高橋英樹の最期の落とした刀を忘れてるぞと言われて「それは捨てたんだ」がジーンとくる。

伊福部昭が劇伴を担当
途中に宇宙大戦争マーチが流れる
フレーズの使い回…

三隅研次監督の遺作。私の中では三隅研次といえば市川雷蔵。高橋英樹演じる主人公が雷蔵だったらまた別の趣だっただろうに。近藤正臣の伊庭八郎は儚げで素敵。薄幸の美剣士ぶりはさすが2枚目。そして特筆すべきは…