何らかの大気汚染にて地上にガスが充満し、高所でしか人が住めなくなった地球。人類は既に宇宙コロニーに脱出しており、研究者の「地球は再び復活する」という言葉を信じた者だけが地球に残った。もしくは宇宙船の発射場まで辿り着く手段が無く、諦めているか。
研究者の娘である主人公は地球に残り、孤独にも1人で研究を続けどうにか地球を再生する手段を探す。しかしそこに最後の宇宙船の発射予定の知らせと気球に乗った1人の男が登場することで彼女に選択が迫られる。
本作はポストアポカリプスではあるが、サバイバルや闘争などは無く、ただひたすら地球に残るか脱出するかの彼女の心境を描く。
↓視聴後はこちらでその神話的背景を復習するといいかと思います。(私はこの点全く知識が無いので目から鱗でした)
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イオという木星の衛星に脱出する人類、母なる地球に残る主人公の女性。確かにそれは神話的であり、それを考えると謎であったエンディングの意味するところが朧げながら見えてくる。