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あいが、そいで、こいのnileのレビュー・感想・評価

あいが、そいで、こい(2018年製作の映画)
3.9
人情味のある主人公が台湾から短期留学でやってきた女の子と夏休みのイルカの調教バイトで出会うボーイミーツガール作品。
濱口竜介の『天国はまだ遠い』では無言で存在感を発揮してみせた小川あん、今作では台湾とのハーフで片言の日本語を話す役だったが器用にこなしていた。個人的には、小川あんが知り合いに似ているのもあってすごく親近感がある。

まさに夏の魔法。真夏の海辺で男女が出会うとそれは必然的に恋愛へと向かっていく。結局大事なことは言えないまま離れてしまい、互いに気持ちが伝わっていたかすらも分からないがラストの亮のエールが心を晴らしてくれる。あれだけリンに声をかけるのも嫌でカナヅチだと馬鹿にされることにもムカついていた癖に、リンから教わる泳ぎの特訓では「私がついてるから大丈夫」の言葉を信頼して亮の方から手を繋ぎにいくあたりに抗えない年齢差が見えたりして良かった。
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