未来の話をしよう
傑作！公開時から地味に評判良かったけど、これは傑作。不器用な思春期の恋愛と友情を、先日見た「ホットギミック」とは対照的な優しい視線で描き出す。暖かな色使いと光の使い方。会話の中に漏れ出す心の声とキャラクターを特徴付ける言葉遣い。基本的には独立した3組の話を印象的に結びつけて、衝撃的な事件を未来への希望につなげる映画的ギミックの秀逸さ。小林啓一監督の他の作品も見てみたくなった。
メインの六人を演じた役者さんもみんな素晴らしかった。「ホットギミック」にも出ていた間宮祥太朗と、数多くの作品で重要な脇役を演じている恒松祐里はもちろん、ほとんど初見に近い他の四人もそれぞれのキャラにぴったり。特に、桜井日奈子と堀田真由の役は現実感を持たせるのが難しいと思うけど、違和感なかった。
