アナグリフ

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへのアナグリフのレビュー・感想・評価

2.5
3D視聴。
2D→3Dへの移行が、『ナポレオン』のトリプル・エクランや、白黒で始まる『オズの魔法使』、ビスタのモノラルで始まる『ヤマトよ永遠に』に似た作用を及ぼすのではと期待したが、そこまでのインパクトは無かった。
疑似(受け売り)の長回しや、途中で3Dメガネをかけるという映画は以前にもあった。撮影の苦労はあるにせよ、既存の発想の組み合わせに新鮮味は無いよなぁ。

映画内登場人物が3Dメガネをかけるのを合図に、観客もかけるという行動を促し、平面だった映像が立体感を伴い、60分の長回しが映画内外での時間の流れを共有する。
それらのギミックで没入感を増すのが狙いなのかな。
ルオと同時にかけると、2Dのルオを見てから暗転して3Dなので、やや白ける。暗転する時にメガネをかけた方が良いな。
更に映画館で観た場合は、自分と他の観客が同じタイミングでメガネをかけることで、一体感みたいなものも生んだかもしれない。それは、もう想像で補うしかない。
アナグリフ

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