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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへの10000lyfhのレビュー・感想・評価

4.5
かつての恋人を探しつつ、その恋人によく似た、旧友を殺した犯罪者の元愛人と関係を持ち、夢の中でかつての恋人との再会を果たす(あってるかな?)。後半の 59分ワンカット、前半の現実世界(と言ってもかなり非現実的)とのコントラストが強く、30分以上の超長回しショットとしては、これまで観た中で最も「ワンカットの必然」を感じた(「やってみたかった」感が薄い)。前半で言及された内容が視覚化されることが多く、夢や記憶の風景であることを感じさせる。ドローンと思われる空撮や、人物背景の部屋が回転しているように見える「逆デパルマ回転」を含む。奥行きもあり、機会があれば 3D で観たい。前半は、ひび割れたガラスや、雨に打たれるフロントガラス越しのアウトフォーカス、そして鏡の有効活用(映りこみと実物を移動)が目立つ。タルコフスキーの影響、女と男のいる舗道やレザーフェイスへのオマージュ。劇伴は素朴なアンビエント系ギター/シンセ、ワンカット部では中世ヨーロッパ風アカペラコーラスも
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