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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへのunkoのレビュー・感想・評価

3.8
父の死により、故郷の凱里へやってきたルオ・ホンウ(ホアン・ジエ)。故郷と距離をとっていた彼は、そこで摩訶不思議な体験をする。

前半は人と車のショットがやけに多いな~と思いながら観賞。
様々な人物を混ぜ込み、自身の人生を振り返っていく。(主に友人/女/母)
生前時計を観ながら酒に溺れ亡くなった父。
雨漏りしまくりな家にあった時計。その中に入っていた顔のない女の写真。過去に戻る。写真に写っている顔のない女の行方を追っているうちに美しい女性と出会う。
緑色の本と緑のドレスの女。自身の結婚相手と母親を投影されており、父からもらった緑の本ともリンクする。
父親と自身も重ね合わせて、酒に酔ったかのような幻想的な世界観で自身の過去と向き合っていく。(特にワンショットの後半)
もしかしたらヅオや宿泊施設の男も重なっているのかも。

今作は結構丁寧に見せてくれるので、前作に比べると少し単調と感じた。
でもおかしな雰囲気のある映像は観ていて楽しくはあるのだけど、せっかくなら3Dで観たかったかな。

りんごをまき散らしながら抵抗する馬の映像や空中滑車のシーンが特にお気に入り。
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