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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへのTOTのレビュー・感想・評価

4.3
約1時間ワンカット3D映像が主人公と共に観客も夜の旅へ導く。
ノワールの中に、ただのオマージュに終わらないタルコフスキーとカーウァイが息づいて、映画館で映画を見ることにユニークな価値をもたらすビー・ガン。
前半の現実の記憶に基づいた断片的なカットの連続より、現実ではないはずの後半のワンカットの方が実感を帯びる。
2人乗りバイクやロープ渡し、空飛ぶ映像がフワフワと不安定な夜の浮遊感を見せてとでも魅力的。
‪ライトを手前と奥に配置してる時の立体感も不思議面白かった。
上がったり下がったり迷路みたいな街並みは先日アテネフランセで観た『Alone』も思い出した。あれも面白かったな。‬
そして響き渡る中島みゆきの激しさよ。
よいわ〜。
公開されたらまた観たいんだけど、ちょっと画面が暗すぎてキーアイテムの時計とかよく見えないのが気になった。
夜だからだろうけど公開時にもう少しどうにかなんないかな。
あと、ビー・ガン監督まだ29歳なのね。
ドラン監督と同い年。
ニュージェネレーションかっこいいわ〜。
これからも楽しみです。
面白かった。
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