KnightsofOdessa

ハーモニカのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ハーモニカ(1974年製作の映画)
3.9
[ハーモニカ、それは度を過ぎた権力の象徴] 79点

皆のアイドル"ナデリン"ことナデリ曰く"イラン革命を起こした"作品。見る気はなかったが友人から無料券を頂いたので見てきた。するとこれが中々の傑作だった。

デブの主人公はガキ大将だが、いじめられっ子のアブドルがハーモニカを手にしたことで、それを吹く権利を売り出して忽ち支配者となる。正直人のハーモニカ吹くとか生理的に無理だし、そんな長い間ハーモニカだけに興味持続するか?とも思ったが、宗教や権力批判が中々過激で吹っ飛んでしまった。ナデリは別に批判する意図も革命を引き起こす意図もなかったらしいが、(大変失礼だが)前者は流石に信じがたい。

主人公の名はアミルであり、本人が本人の投影であると言っていた。今のナデリも相当恰幅がいいが、子供時代も大概だったようで、立派なおっぱいまであった。とてもガキ大将という感じがする。
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