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惡の華のnerdmaticのレビュー・感想・評価

惡の華(2019年製作の映画)
1.5
原作ファンで漫画は世界で一番好きです。(舞台版も鑑賞済み)夏祭りエキストラとしても参加。

不満点として4つ。

・背景の描かれ方が薄く、ほとんど主要人物にしかフォーカスが当っていない。田舎社会特有の厭な同調圧力こそメインに描かれるべきであって、アニメではうまく描かれていた。

・劇伴、挿入歌に統一感がない。ポップでいきたいの?ホラーでいきたいの?世界観が散る。エンニオモリコーネぐらいベタにやろうか。

・高校生編端折りすぎ。いい加減にしてくれ。全く別の話やんけ。常磐のキャラが死んでる。高校生春日、ルックス不潔すぎ。

・ラスト、リア充のじゃれ合いですか?しょーもない女と付き合ってめでたしめでたし??????そういう解釈で原作読んでたのか?胸糞悪いわ。

良かった点
・玉城ティナの演技。瞬きほぼしてないし役作りは完璧かと。
ただ演出が下手なのか見せ場でのテンションの出し加減が残念だった。


予算も低いし、志も低い。
せめて2部構成するか、上映時間を伸ばして高校生編ちゃんとやろうか。

原作は押見修造におけるパーソナルの全てを漫画にさらけ出すスタイルを吐き出した超文学的作品です。

井口昇はそれを俗なものに置き換えた罪深さを理解してください。

映画は漫画の下位互換なんで、映画を観る前に漫画を先に読んでください。
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