ぴよまろ

キングスマン:ファースト・エージェントのぴよまろのレビュー・感想・評価

3.4
マシュー・ヴォーン監督の「キングスマン」シリーズの3作目。前2作品の前日譚として、キングスマン・エージェンシーの誕生までを描く。世界大戦を裏で操っている存在に気がついた、英国貴族オックスフォード公が、息子、使用人たちとともに、戦争を止めるために奔走するアクション。

キングスマン誕生までの物語として、前2作で観た、アクション、スパイグッズ、「マナーが人を作る」といった、キーとなるものの原型が散りばめられた作品でした。時代が全く違うので、以前までのスタイリッシュアクションやポップさというよりも、地道な戦いなのでシリーズものとはいえ、毛色はだいぶ違うように思いました。(2作目のような感じで続けられるよりは、こちらの方が物語の広がりはありますね。)

歴史的事件を元にしている(というよりも、その事件の裏に実は、、、)という物語なので、その歴史的有名人がたくさん。特にラスプーチンは史実の怪人の見事な再現と言っていい、怪演っぷりでした。ケーキの貪り方、踊るような戦い、主人公側が地味に見えるほど魅力的な敵でした。また、ラスプーチンが凄すぎて、ラスボスの方がいまいち地味。消去法で分かってしまうので、もう一展開あってもよかったかな、と思います。

観る前に思っていたことを、見事に裏切ってくれて、シリーズの原型が配置された、スパイアクションでした。
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