ちゃんゆい

キングスマン:ファースト・エージェントのちゃんゆいのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

最高だった。
父親の再起の物語に胸が熱くなった。
コンラッドの死は、戦争で若者が命を落とす時代を象徴していて、だからこそもうこれ以上若い芽はつませない信念が生まれたストーリーが良かった。
コンラッドが出兵を志願する気持ちの流れもわかるし、父親の、自身が戦いの経験をしたからこそ自分の子だけは目をかけてあの景色を見せまいとする気持ちもすごく伝わった。二人の親子の絆と愛が熱く伝わった。だからコンラッドの死は本当にしんどかった。。。
けれど、父親の再起の物語に納得のいくブースト剤になっていたし、目が変わる展開がとても面白かった。
戦争をやめさせる。いくらでも言えるが、どこかの誰かを死なせないために言う段階では「政治に口を挟まない平和主義者」であるだけだった。そこに息子の死が加わって当事者となり、本当に誰かの命を救う物語になった。
念願だった前線に出てやっとわかった父の言葉、それを抱きしめてくれる戦争経験者、負傷した彼を抱えて勇敢にも命令を遂げた息子コンラッド。
この息子に恥じない生き方をする。息子との誓いも守る。
自分の誓いを破り、妻の誓いを守るために行動を起こした父は、息子との誓いを守るために行動を起こす。再起のストーリー。
かっこいい。胸が熱い。苦しい。

ラスプーチンの踊る戦闘シーンは、これぞキングスマン!!!という圧巻のシーンだった。ロシアの踊り。
台詞の掛け合いも良かった。紳士の皮肉を言い合う。
謎のまじない、呪いの声ぞくっとした。

各国の王族、いとこであるとか性格とかは、当時の国民性を表してたりするのかなと思った。
王や上流階級のかんしゃくだったり、くだらない見栄で簡単に戦争が起こっていることと、実際の戦地の緊張が、作品内で比較できるのが良かった。

最後にキングスマンのテーラーを買い取った、であの部屋が出てきたのはアツすぎる。壁の絵の由来も、コードネームの由来も、初期メンバーの顔ぶれも胸熱。もう一回1.2を見直したい。

杖の由来も、足を撃たれたから、そういうことだったのか!!!
最初からじゃなくて、やっぱり最初はただの貴族で(裏では動いてたけど)改造され、組織が組まれていった。その過程が想像できたのがよかった。それで1に繋がるのか〜理由の穴埋めができた映画だった。

ヨーロッパ各国の歴史に詳しければもっと面白いんだろうな。王族、レーニン、ヒトラーの登場。

片眼鏡の人がかっこよい。敵なのにセクシーに思った。そう、キングスマンって敵も紳士で魅力的だったりするんだよな。

は〜もう最高でした。悲しみも熱さも愛も絆もあって、言葉遊びが紳士でかっこよくて、最高だった。