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キングスマン:ファースト・エージェントのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

3.0
「キングスマン誕生の瞬間」

シリーズ3作目は前日譚。1914年第一次世界大戦を背景に、キングスマン誕生の物語が展開する。なんで1作目2作目の登場人物は一切出てこない。監督はもちろんシリーズ全作品手掛けるマシュー・ヴォーン。

キングスマンと言えば、風刺やジョークを交えたぶっ飛んだスパイアクションのシリーズだが、今回は正直そういうナリを潜めている。端的に言えば前2作に比べて地味。アクションも勿論あるにはあるが、あまりぶっ飛んではいない真っ当な殺陣アクションが多い。

今回は第一次世界大戦てこともあり、史実の人物をアレンジしてキングスマンなりに悪役にしている。中でもド変態なラスプーチンが良かった。前半はこのラスプーチンを殺すことが目的であり、そこに至るまで色々とあるので、序盤は退屈だったが、ラスプーチンとの戦いからやっとキングスマンらしくなって来たとテンションが上がる。

と思ったらそこから息子の前線の話になってトーンダウン。ここはここで衝撃なサプライズがあって良かったんだけども。そしてそこから黒幕を倒すとこまで展開という感じ。これなあ、息子の前線の話いるかな。話上仕方がない展開ではあるが、この息子が父親が止めてんのにやたら前線に行きたがる性格してるから正直イライラしたわ。黒幕も判明した時、誰?って思った。

これはこれで話の展開とスマートなアクション映画としては面白かったとは思うが、キングスマンという冠があるからにはもっとド派手にカマして欲しかった。エンドロールでちょっとした伏線も残すところに、この前日譚の続編も企画してるらしい。でもまずはやっぱりエグジー&ハリー完結編の本編の3作目を早く見たい。