汽笛の音で目を覚ます

キングスマン:ファースト・エージェントの汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

3.9
『キングスマン』シリーズの3作目であり、過去2作の前日譚にあたる作品。独立諜報機関「キングスマン」誕生の秘話を描いている。

舞台は第一次世界大戦の時期で、ところどころ史実を織り交ぜて描いているから、今までの『キングスマン』とはまったく別物の雰囲気だった。スパイ映画というよりも戦争映画と言ったほうがいいかもしれないぐらいシリアス。

また、父と息子の関係性の描き方もかなり丁寧で、ここまで人間ドラマをじっくり見せてくれたのは、今までのシリーズを知ってるからこそ意外だった。

そういう意味では、今までの作品のノリを期待していると裏切られる。でも、まんまその人間ドラマが「キングスマン」がどうして作られたのかの説得力になっていて、前日譚という役割をしっかり果たしていたように思う。