ヘソの曲り角

インソムニアのヘソの曲り角のネタバレレビュー・内容・結末

インソムニア(2002年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ようやく眠りにつけましたね……。

前提として、内部監査で強引な証拠でっちあげをしてたのがバレそうなスーパー警官(アルパチーノ)とその部下という状況。そして部下はそれを吐こうとしている。そんな中片田舎の殺人事件の捜査協力をしていたら霧の中で銃撃戦になりアルパチーノがその部下を誤射して殺してしまう。殺人事件の捜査と誤射の隠蔽が並行して行われる中でアルパチーノは不眠症に陥っていく。白夜の村で眠れずに何日も過ごす警官の運命は…

って感じの話。前半のアルパチーノの威厳あるいつもの感じからどんどん目が落ちくぼんでやつれていくのが面白い。後半から満を持して登場するロビン・ウィリアムズ、相変わらずうますぎ。実に静かでした。ヒラリー・スワンクも頑張ってました。各登場人物の証言中にその描写のカットが細かく入ってくる演出が特徴。あとロケーションを生かした綺麗な画面がいい。全体的に謎解きがメインでなくアルパチーノらの焦燥感や不信感が見て取れる、演技を楽しみながら手堅い演出のうまさも心地よい、バランスの良い面白い映画だと思った。ノーランの中ではわりと好きですね。