このレビューはネタバレを含みます
インソムニア(不眠症)
なかなかに後味の悪い終わり方。
派手なアクションやどんでん返しはないものの、先が気になる展開とロビンウィリアムズとアルパチーノの名俳優によるバッチバチの演技対決は見入ってしまった。
定期的に繊維に血が染みていく演出があり、最後にその意味が語られるところはなるほど。
昔の事件で証拠品をでっち上げた際に、最初の一滴である不安の種は落ちてしまっていたのか。
良い警官は謎を解いて眠れない、悪い警官は良心の呵責から眠れない。
内務監査に追われる事になり、相棒を誤って射殺、それを犯人に目撃され取引に応じてしまい、自身の言葉にも苦しめられる様はまさに悪夢。
いくら窓の明かりを締め切っても不眠症に悩まされ続けたドーマーが、日の光の元で安らかな顔で眠る事ができたのは、自らの罪を認めたことに対してのせめてもの救いか。
ラストの突入時、逃げるウォルターではなくドーマーに詰め寄るエリーに対してはさっさとウォルター捕まえろよと。
案の定ショットガンで反撃受けてて笑った。
2024 204