けんのすけ

インソムニアのけんのすけのレビュー・感想・評価

インソムニア(2002年製作の映画)
4.4
虚空なアラスカの空とそこに流れる時間が印象的。

インソムニア、不眠症という意味だけれど、アル・パチーノが眠れず、日に日に虚ろになっていく様は恐ろしく感じた。

物語が結末を迎えるにつれ、そこに描かれている人間の内的なものが、洗われて透明になっていく描写が素晴らしい。

最後にアル・パチーノが眠りにつく場面は、この映画の全ての結末が集約されているように思う。
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