ストップモーションアニメ、終わりの始まり?!
孤独な探検家が、ひとりぼっちのビックフットの仲間を探す冒険に出る、凸凹バディアドベンチャー。
ライカスタジオの新作ストップモーションアニメ。技術は一段と進化し、動きの滑らかさや、表情の豊かさはCGアニメと遜色ないレベル。実際、見始めた時、「あれ!これCGだっけ?」と、確認してしまった。逆に言えば、従来のストップモーションアニメの味わいが薄れた感じがして、これだったらフルCGで作ってもいいじゃないかと思ってしまった。
作風やキャラクターは、ライカらしいキモさや癖は抑え目のかなりエンタメよりの作りで、ストーリーもバディ物としてオーソドックスともいえる。とはいえ、毒っけや権威主義への皮肉などの健在で、登場人物の立ち位置なんか前々作の「ボックストロール」とほぼ同じ。まあ、このどっちつかずさが興行的に振るわなかった原因かもしれないけど。