てるる

ザ・キッチンのてるるのレビュー・感想・評価

ザ・キッチン(2019年製作の映画)
3.7
1970年代後半NYのヘルズキッチン。
虐げられきた女たちの壮絶な成り上がり。

今や一部は高級住宅地(公より私を選んだM子様やKKもこの地区に住んでるとか)となっているが、元々は超絶治安が悪かった地区。

そこで犯罪者の妻として生きてきた3人。
夫たちの逮捕により、その地区のみかじめ料を代わりに集金し、持ち前の頭脳と度胸で力を得ていく。

メリッサ・マッカーシーやティファニー・ハディッシュの2人がコメディ映画多めの女優だけど、ゴリゴリのクライム映画。

メリッサ・マッカーシー演じるキャシーだけは夫との関係が良好かつ頭脳派なので穏健。

しかし黒人のルビーはブラックパワーを主張し、態度も行動も過激派。

でも1番変わったのは夫からDVを受けていたクレア。
ドーナル・グリーソン演じるガブリエルの登場以降、とんでもないサイコパスへ。

ドーナル・グリーソンの登場の仕方は「誰?!」てなってビックリした。

「ダークウォーターズ」で味のある役だったビル・キャンプがマフィアのボス役。
今回もいぶし銀の役どころだった。

不遇な目にあっていた女性達が立ち上がるのは痛快なんだけど、後半は血なまぐさい展開になっていく。

そしてあるきっかけで女性同士も対立してしまうのがキツい。
本当に甘っちょろい考えではすぐに寝首をかかれかねないんだな。

それにしても「透明人間」の時も思ったけど、エリザベス・モスはアメリカではイイ女的なポジションなんでしょうか。
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