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特捜部Q カルテ番号64のsaboのレビュー・感想・評価

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)
3.8
鑑賞日2022/05/24

市内にあるレイクサイドのアパートから3体のミイラ化した遺体が発見されたという事件が発生する。
遺留品を調べた結果かつてスプロー島にあった女性収容施設に収監されていたニーデとリタという女性、そして収容施設への訴訟を担当していた弁護士のナアヴィーであることが判明。
アパートの借主は、当時施設の看護師だったギデという女性だった。
ギデは失踪していたが家賃は支払われていた。
その後のローセの調べでギデはスペインのマラガにおり、そこから年2回家賃を送金していることが分かる。しかしこのニュースがセンセーショナルな話題になると、ギデは再び逃走した。
カール、アサドとローセの3人は殺害の動機を調べる為、当時施設があったスプロー島へと向かった。廃墟となった施設を管理しているブラントによると、当時は橋もなく海路だけの孤島で、劣悪な環境と更生という大義名分のもと行われる苛烈な懲罰は常軌を逸したものだったという。さらに捜査線上に浮上したのは当時の担当医で、現在は不妊治療のデーネヴァーン研究所の院長クアトだった。しかしクアトにはもう一つの顔があった。
スプロー島で行われた残虐行為、クアトの裏の顔。真実を追う特捜部Qに強大な魔の手が忍び寄って来ていたのだった…

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨


❗感想(ネタバレ含む)❗
(・ω・)ちわ☆特捜部Qシリーズ第四弾です。
この映画を一言で言うなら『全人類の黒歴史』です。
優生思想というのは歴史上多くの国が通ってきた黒歴史で、有名なものだとナチス政権下のドイツでの障害者に対する“断種法”など。日本でも旧優生保護法の対象となった方々が国を相手取って訴訟を起こしたことなど記憶に新しく、決して過ぎ去った話でも他人事でもないです。
((((;゚Д゚))))優生どころか、やってることは狂気の沙汰です💦
障害の有無に関わらず皆が等しく権利を持って生きる事が出来る世界…まだまだ遠い道のりですね。考えさせられる事の多い大作です。
是非☆

。・゚・(ノД`)・゚・。
アサド〜心配かけやがってコノヤロー(号泣)

ストーリー:4.0
音   楽:3.5
キ ャ ス ト :4.0
ビジュアル:3.8
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