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ザ・ライダーのhoshのレビュー・感想・評価

ザ・ライダー(2017年製作の映画)
4.2
とても良かった。夢を手放す、その瞬間の心の揺れ動きが描かれていて、主人公の今後を考えずにはいられなかったな。最高に輝いていた瞬間、実感、経験を共有できる人が傍にいるということは救いなのかもしれないけど。

中盤の辛いよな。分かるよ。に対する分からないよ。がとても響くし、だからこそラストの頑張れよ。が本当に振り絞るような一言なのが伝わる。ああいう場面で出てくる言葉ってシンプルになる。主人公程ではないけど、自分の昔の経験を思い出したりした。

死ぬ方が楽な状況になって、馬は安楽死させられるが人間は生き続けなければならない、生き続けることができてしまう。だからこそ主人公の最後の選択には震えたし尊敬すべきことだと思う。

しかし、ドライブ・マイ・カーは役者が役者じゃ見えなくなる名演するし、ザ・ライダーは本人が役者なのか?と疑いたくなる名演するし、直近で見た2本でフィクションと演技の境が全く分からなくなったな。
息を飲むような奇跡的なショットが連発されたり、男性性の解体という点でも共通項があったりして濱口竜介とクロエ・ジャオって同じ線上にいるのかも?と思ったり。
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