takanoひねもすのたり

ザ・ライダーのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ザ・ライダー(2017年製作の映画)
3.3
下書き供養文、大分前に鑑賞した作品。

サウスダコタ州バットランズ。
大平原と岩山に囲まれたこの地で生きるにはカウボーイであることが男の矜持の在り方なんだろうか。
(でも母親もカウボーイ……主人公と同じロデオライダーだったような気がするから"男"ではなくその土地に生きる人達にとってなのかな……)
(母親のお墓に供えてあったのがロデオブーツと馬の置物だった為、そう思っただけで根拠はない)

落馬して頭に重い怪我を負った主人公のブレイディ(ブレイディ・ジャンドロー)が、怪我を乗り越えてロデオに復活しようとするものの、医師に『乗馬もロデオもだめ、今度頭をやったら死ぬわよ』と宣告されてしまい、将来の夢が絶たれて葛藤する話。

乗馬もだめってことは調教師も出来ないってことなんだな……。
馬と共に生活してきてたブレイディにとって、それは酷な話、彼は調教師としての腕も抜群で、暴れ馬でも辛抱強く信頼を築きながら、馴らしてゆくシークエンスは馬vs人間の気を抜いたら殺られそうな雰囲気(ブレイディ役の人は役名=名前、ロデオして怪我した過去があり、実際の牧場主というかカウボーイのひと、疑似本人役を本人が演じてる)

父と自閉症の妹を含めて主人公の周囲の人々は、全て当人たちが実名のまま演じている。

マジックアワーの空とだだっ広い草原と点在する馬や農具のシルエットの絵面が美しかった。