たけちゃん

コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズのたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
素晴らしき冒険を!


マット・ホワイトクロス監督 2018年製作
出演:コールドプレイ


フィルマークスにリクエストして、登録していただいたので、僕がレビューしないわけにはいきません( •̀ω•́ )و✧
運営様、早速の登録、ありがとうございます😊
今日はコールドプレイのドキュメンタリー映画「A Head Full Of Dreams」をレビューします( •̀ω•́ )و✧


今日、世界同日、1日限りの限定公開なので、仕事終わりに劇場へ。普段は平日は劇場に行かないんですが……。

いやぁ、素晴らしかった!
もともと僕のロック好きはビートルズからスタートしているので、イギリスのバンドには好きなものが多く、このコールドプレイもそのひとつ。アルバム出る度に必ず買うお気に入りのバンドです!

スコアがこの点数なのは、どこまでもコールドプレイのファン向けのドキュメンタリーで、もう少しライブが観られるのかな?と勝手に期待していた自分が悪い。ちょっと観終わったあとのカタルシスが足りなかった(>_<)

でもね、このドキュメンタリー観て、今まで聴いてきたアルバムの印象がガラリと変わってしまいました。その意味では、本当に素晴らしい映画でした。

さて、あまり興味のない方やコールドプレイなんて知らないよって方のために、簡単に紹介します。



【コールドプレイとは】

コールドプレイは、イギリス出身のロックバンドで、1998年結成で、2000年にデビューしたグループです。そのため、今年で結成20周年、それを記念した映画でもあります。

メンバーは
クリス・マーティン(vo. g. p.)
ジョニー・バックランド(g.)
ガイ・ベリーマン(b.)
ウィル・チャンピオン(d.)
の4人です。
みんな、大学の同級生で、結成以来、1度もメンバーが変わっていません。ただし、なんの問題もなく、順風満帆だったかと言うと、そうでは無いことがこの映画を観て分かりましたね。知らない話が多くて、驚きました!

フロントマンのクリス・マーティン以外は影が薄い?
本当ですよね。
僕もこの映画で、ようやくクリス以外のメンバーをきちんと知ったくらいですから。
クリス・マーティンって、ゴシップ的な話題も多くて、映画でも触れられていましたが、グウィネス・パルトロウの元亭主なんですよ。2014年に離婚していますが……(‐ω‐;)ワダイセイ、バツグン

デビュー当時はフォーキーな雰囲気でネオ・アコースティックなんて言われていました。荒々しいロックのイメージとは真逆の、静かで染みる曲が多いんですよね。初期の三部作がその傾向が強く、特に3枚目の「X&Y」でひとつの完成形をみます。

でも、ロックなのに女々しいなどと批判の声も強く、そんな批判に苦しんでいたことも映画では描かれていましたね。そのため、4作目からはキラキラのポップ路線へと変更し、ビッグブレイク!世界的メジャーバンドになりました。
僕は元の路線が好きだったので、女々しいなんて言ってる奴は、なんも分かっちゃねぇ!なんて思いましたし、変更路線はちょっとキラキラ過ぎると思いましたが、でも、これで売れたのは事実( ˘ ˘ )ウンウン
でも、僕のようなファンが多いのか、ここ数作は売上は落ちているものの、初期の作風に戻ってきていたように感じ、気に入っています(´ω`❤)

……なんて、表面的に捉えていましたが、この映画を観て、全く印象が変わりました( ˘ ˘ )ウンウン
コールドプレイというか、クリス・マーティンって、本当に正直な人なんですね。
楽しい時には本当に楽しく、落ち込んだ時にはそのまま落ち込む。それが音楽にストレートに反映していたんです。
特に、「ゴースト・ストーリーズ」には顕著だったんですね。そんな内面までは全然わかっていなかったので、この映画を観て、本当に良かったです。



【コールドプレイ ディスコグラフィ】

1. 「パラシューツ」(2000)
デビュー作「Shiver」を含むファースト。セカンドシングルの「Yellow」がトップテンヒットしました。オアシスにも通じるサウンドメイクの「Yellow」大好きです!
映画で知りましたが、クリス・マーティンはオアシスのノエル・ギャラガーが本当に好きみたいで、かなり影響を受けていたようですね。

2. 「静寂の世界」(2003)
邦題の通り、すごく内省的で染みる曲が多いセカンド。グラミー賞最優秀レコード賞を受賞。今日までに全世界でなんと1500万枚も売れたのよ。前作ヒットのプレッシャーの中で、サイコーのものを作ろうと奮闘した結晶でしたね。じっくりと味わって( •̀ω•́ )و✧

3. 「X&Y」(2005)
僕が一番好きなアルバム。実はコールドプレイに出会ったのも、このアルバムから。2005年に世界で最も売れたアルバム。ひと昔前のプログレバンドの雰囲気もあり、僕は1曲目からどっぷりハマりましたよ!ビートルズ伝統のブリティッシュ・ロックが聴かれます( ˘ ˘ )ウンウン
でも、映画を観ると、本当に難産だったようで、苦しんで制作していたことが分かりました。知らなかったなぁ。

4. 「美しき生命(VIVA LA VIDA)」(2006)
難産だった前作の反省から、外部の冷静な目を入れようとブライアン・イーノをプロデューサーに迎えての4作目。ブライアン・イーノと言えば、トーキング・ヘッズやU2、デヴィッド・ボウイなどをプロデュースしたことでも知られる才人。結果、このアルバムは全世界的で大ヒット、1100万枚の売上を誇るモンスターアルバムに。グラミー賞3部門受賞。とにかく楽しみながら制作できたようで、それがアルバム全体の色調ともなり、オープニングからキラキラ!
僕も前作に負けず劣らず大好きなアルバム。
ジャケットのアートワークも含め、超名盤!

5. 「マイロ・ザイロト」(2011)
前作に引き続きブライアン・イーノのプロデュース。サウンドも前作の延長線上にある極上のポップアルバム。コンセプトアルバムともなった世界観も味わいたいアルバム。

6. 「ゴースト・ストーリーズ」(2014)
グウィネス・パルトロウとの離婚でどん底のクリス・マーティンが、その胸中を赤裸々に歌った暗くて、とても内省的なアルバム。でも、僕は個人的にとても好きなアルバムです。

7. 「ヘッド・フル・オブ・ドリームズ」(2015)
前作の時に感じていた闇を超えて、再び明るさを取り戻したクリス・マーティンと仲間たち。
映画を通して、そんな仲間の絆を強く感じられ、なるほど、それゆえのこのアルバムだったのか!と感動しました。これまでの集大成とも言える、ポップで、かつ、繊細で、まさにコールドプレイというサウンドメイクで彩られた好盤。


【今回のドキュメンタリー】

ご存知の通り、僕は北海道の地方民なので、なかなかコンサートとか参加できません( ᵕ_ᵕ̩̩ )。
当然、コールドプレイも生では観たことはないんですよ。だから、こうして劇場で映画として観られるのは本当に嬉しい。
過去作のライブはBDで持ってます。
毎回、志向を凝らしたライブで映像でも十分伝わるんですが、今回はスクリーンでしたので、感動が増しました\(^o^)/

また、監督がコールドプレイ結成前からの友人ということもあり、とてもプライベートな映像もあり、コールドプレイの内面がとても顕になる作品でした。
ハンディの撮影もあり、わざとザラつかせた場面もありで、一緒にコールドプレイのプライベートムービーを観ているかのようでしたね。本当に知られざる姿でした。


今回は今日だけの限定公開でしたので、観られなかった方も多いと思います。もし、コールドプレイに興味がある、あるいは興味が沸いたという方は、ソフト化されましたら、ぜひ、どうぞ( •̀ω•́ )و✧