何度も何度も繰り返し繰り返し水面に肉体を放ち水飛沫が上がる。
力強くシーツを引っ張りシワを伸ばす。
抑えようのない恋慕の情や衝動に身を任せ、少し横に逸れた生活を元に戻そうとはする。
身勝手な大人の言動がひどく子供を傷つけるが、思春期にそんな事なぞお構いなくなっちまう何かに引っ張られればそれで済む。
先日観た「ワイルド・ライフ」とあまりに酷似したプロットの意味を考えてみる。
いずれも舞台は現代ではない。
現代社会が失ったものを古き良き時代に求めさせないということか。
便利なデバイスの中に逃げ込めない人生への向き合い方の提示なんだろうか。
正直本作で響くものは薄かった。
カーニバルでの回転ブランコの美しさとゴーカート場での驚きと恐怖は印象に残った。
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今日の一曲
夏に対するない交ぜの感情は、こんな曲を夕暮れどきに聞く方が揺り動かされる。
Don Henley-Boys of Summer
https://m.youtube.com/watch?v=gb1wYslTBk8
2019劇場鑑賞81本目