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暴虐女拷問のBigsのレビュー・感想・評価

暴虐女拷問(1978年製作の映画)
3.9
神戸映画資料館
「続・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.4 昭和から平成へ」特集にて。

「緊縛・SM・18才(片岡修二監督作)」と「暴虐女拷問(若松孝二監督作)」の2本を鑑賞。

こちらはもう一本の作品とは打って変わって、エロとバイオレンスで構成されている。しかもこのバイオレンスが今まで観た映画の中でもかなり上位に入る嫌さ。
自らの卑近な欲望を満たすためだけに、他者を人間とも思わず暴虐を尽くす。でもその一方で妻や子供もいて家庭の父親としても振る舞う。たまにこういう悪人って出てくるけど(「そこのみにて光り輝く」の中島、「凶悪」の先生 等)、普通の人と同じように家庭を持っていて人間味が描かれるからこそ、日常の延長線上にある悪人像のようで恐ろしい。
ラストの切れ味も素晴らしかった。
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