観た後2日経っても余韻が続く。
究極の映画愛と謳われているのだが、
それも超えてくる何かを感じている。
誰かが作った何かに壁ドンされたのは初めての経験だ。
全編にスタッフとキャストの強烈で独特なタッグを感じたが、特に三浦貴大と成海璃子の芝居が素晴らしかった。ラスト数十分に何度か嗚咽し、鳥肌がたちまくった。
映画の終盤、隣のおじさんが何度も何度も涙を手で拭いても間に合わなくてカバンからタオル出してた。わかるよ、わかる。二回目でまた深度増したよ。
ラストで交わされる監督(三浦貴大)と俳優(成海璃子)のアクションと言葉の応酬が、まだ頭の中で小さく響いてる。映画でなくとも何かに夢中になったり、拘り続けて挫折して、それでも諦めきれないことがある全ての人たちに響く作品なんじゃないのかな。最高でしょう。
でかいスクリーンとゴツいサウンドで観てみたい。星、5個じゃ足りない。
※2020.7.17
池袋の新文芸坐の大きなスクリーンで観ることが出来た。最高だった。
COVID-19の影響で4.10に行われる予定だった特別上映が延期になっていたのだ。
何かしらの災害や事件を経て見え方が変わる作品はジャンルに関わらずに存在する。大震災のあと何故だか聴けなくなった音楽もあれば、Black Lives Matter運動のあとに目を背けたくなってしまった絵画もある。
けれどこの映画はパンデミックをものともせずに今もキラキラ輝いて、鼓動を刻みつづけていた。