れお

ブルーアワーにぶっ飛ばすのれおのレビュー・感想・評価

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)
4.1
東京って「何でもありすぎる」んだと思う。仕事も娯楽もチャンスもピンチも有り余っている。「何もない」がない街。

人間とは曖昧だから、自分や他人にあるものもないものもある。それこそ昼と夜が混在するブルーアワーのように。ただ砂田は自分の中に「ないもの」ばかりを見ていたのでは。自分に「ないもの」が「ある」人間に追いつきたくて、走り続けていたんだと思う。

おばあちゃんにあって、爪を切って、生きてるを実感して、自分に対する見方が変わったんだと思う。それが、最後に清浦という理想と別れることを彼女に決意させたのでは?きっと「何でもありすぎる」東京の中で、砂田が自分自身のことを埋没してると感じることは、もう無いんだと感じた。
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