ほんっとになにからなにまで破綻してるし酷いところばっかり目につくけれど、こんな酷い演劇みたい作品を予算をそこそこかけて良いキャストを使って自由につくってる事実だけは尊敬する。夏帆にどう考えても無理させてる役とかただポジティブなことしか言わないシム・ウンギョンの無駄使いとかもう最悪。媚びたしょうもないシネコン映画よりはマシなような気もするけれどやっぱ酷い。30年後にカルト的に発掘される可能性はあるが、でもカルト的な面白さもほどんどない。いや、ひどい羨ましい。CM監督出身の悪さしかみえない。映像は半端に綺麗で力強くて良いところもあるし。ほんとそういう下衆なところは好み。伊藤沙莉のホステスの演技だけは最高。数年前にユーロスペースに大きなポスターが貼ってあって気になっていたから観れて結果よかった。だいたいあそこに貼ってる日本の作品は大概面白くない。監督のエゴが強いだけのが多い。うん。この映画みて前向きになれました。酷かろうが作品をつくるエネルギーは大事。やっぱ良い作品なのかもしれない。
