タコさんウィンナー

ブルーアワーにぶっ飛ばすのタコさんウィンナーのレビュー・感想・評価

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)
4.1
 現実の自分は子供の頃からトンボを燃やして遊んでいたし、今は本心をぶちまけるわけでもなく、衝突を避けながら、不完全な愛想を振り撒いている。理想からかけ離れた自分がいる。最後の夫への電話は、嫌でダサい自分で生きていくことへの宣言に見えた。
 兄は不潔で、早口で、独りよがりに話す。母は出す音全てが大音量で、作業の中で独り言のように喋りかけてくるし、声が小さいと大きなで指摘してくる。父は人に気を使わないで生きてる。田舎の人間の距離感のないコミュニケーションが絶妙に嫌で好き。